ネタ蒔き時

第四回調布レガシーオープン結果報告
3/31に開催された第四回調布レガシーオープン「ドラホー収穫祭」は74名の参加者によって行われ、ジャンドを使ったイイダナオキさんが優勝しました!おめでとうございます!
《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》禁止から一年が経ち、混沌としていたレガシー界もグリクシスデルバー一強状態に収束しつつある中、それに対抗しようと多色系中速デッキやミラクル系デッキが台頭してくる形になった今回の調布レガシーオープンでしたが、それらフェアデッキに対して強力無比な《罰する火/Punishing Fire》を擁したジャンドが優勝を飾り、今後の動向に注目が集まります!
デッキ分布
デルバー系 14名
青黒赤緑デルバー 8名
青赤デルバー 4名
青赤緑デルバー 1名
青黒緑デルバー 1名
毎回安定した人気を集めるデルバー系デッキですが、今回も前回とほぼ同数のプレイヤーが使用しました。内訳も前回とほぼ変わらず、環境筆頭のグリクシスデルバーが大多数を占めています。カウンター、手札破壊、火力、直接除去と非常に高レベルな対応力を持ち、近年では《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》や《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》を採用する事でリソース勝負も出来るようになった万能選手ですが、何といっても最大の利点はクリーチャーの布陣と言えるでしょう。《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》による横展開と《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》による縦展開の組み合わせは非常に対処が難しく、《稲妻/Lightning Bolt》のような単体除去でも《湿地での被災/Marsh Casualties》のような軽量スイーパーでも常に裏目が存在します。かといって《至高の評決/Supreme Verdict》のような重いカードを多用すればそもそも展開速度に間に合わないでしょう。持ち前の対応力と粘り強いクロックの組み合わせがグリクシスデルバーを最強たらしめている要因だと言えます。
アグロ系 6名
白単デスタク 3名
親和 1名
エルフ 1名
5色人間 1名
毎回その数を減らし続けているアグロ系ですが、今回はとうとう2桁を割ってしまいました。なんとも寂しい数字ではありますが、その中でも5色人間のような新デッキが登場している事に期待が持てます。白単デスタクは《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》がかなり厳しいのですが、それでもデッキとしてのポテンシャルがあるため毎回ある程度の使用者がいるようです。
コントロール系 28名
4色レオヴォルド 10名
白青赤ミラクル 3名
白青ミラクル 2名
白青黒ブレード 2名
白青ブレード 2名
ジャンド 2名
白青黒ソプター 1名
アグロローム 1名
ポックス 1名
土地単 1名
青黒赤忍者 1名
青黒緑カスケード 1名
ニックフィット 1名
グリクシスデルバーを抑え今回最大勢力となったデッキは4色レオヴォルドでした。欲張りなマナベースから繰り出されるカードはそのどれもが強力で、《悪意の大梟/Baleful Strix》《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》《トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trest》《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》などのカードが長期戦での圧倒的な優位を約束してくれます。《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》なきあとも一定の人気を保つミラクル系デッキでは赤をタッチしない純正二色タイプも登場しています。デュアルランドを最小限に抑え、メインから《基本に帰れ/Back to Basics》を採用する事でハメゲーを狙えるようになっています。
コンボ系 16名
スニークショー 6名
ANT 3名
ドレッジ 2名
BGデプス 1名
エウレカショー 1名
感染 1名
黒単リアニメイト 1名
白赤スニーク 1名
コンボデッキは前回よりも少し勢力を伸ばしました。一番人気はスニークショーで、亜種であるエウレカショーと合わせれば7名が使用しています。一世を風靡した赤黒リアニメイトが今回いなかった事は意外な結果かもしれませんね。
ストンピィ系 4名
赤単ストンピィ 3名
赤単スニーク 1名
安定した人気を保っていたストンピィ系ですが、今回はその数を減らす事となりました。また前回は5名が使用していたエルドラージが今回いなかった事も印象的です。ひとくちに赤単ストンピィと言っても最近ではプレインズウォーカーを中心として《罠の橋/Ensnaring Bridge》によるロックも取り入れたプリズンタイプが主流となっているようで、これからの発展にも期待が持てます。
その他 6名
カテゴリー別の勝率
デルバー系
平均順位 23.9位
トップ8入賞率 0.21
トップ8内割合 3/8
アグロ系
平均順位 40.8位
トップ8入賞率 0
トップ8内割合 0/8
コントロール系
平均順位 34.6位
トップ8入賞率 0.14
トップ8内割合 4/8
コンボ系
平均順位 43.6位
トップ8入賞率 0.06
トップ8内割合 1/8
ストンピィ系
平均順位 45.3位
トップ8入賞率 0
トップ8内割合 0/8
デルバー系の平均順位は前回とほぼ同じでしたが、トップ8入賞率が0.33から0.21と下落しています。これは4色レオヴォルドやミラクルのようなボードコントロール系デッキの流行によるものなのか、それとも偶然によるものなのか。それでもなお唯一平均順位20位台をキープしているデッキタイプである事は変わらず、最も優勝に近いデッキタイプである事に間違いはありません。コントロール系デッキのトップ8入賞率が目につきますが、平均順位自体は前回とほぼ変わっていない事からプレイングスキルの要求水準が高い事が伺えます。それ以外のデッキタイプについてはコンボ系の平均順位が30.4位→43.6位と大きく下がっている事が挙げられます。デルバーのみならず4色レオヴォルドも手札破壊とカウンターの両面で妨害してくるため、コンボデッキにとってはなかなか辛い環境なのかもしれません。
次回調布レガシーオープンは秋ごろの開催を予定しております。依然としてデルバー優位であるこの環境を他のデッキがどう乗り越えるのか、今後の展開から目が離せませんね!