世界議会EDH
やぁ、ぶるじょわだ。今回は魅力的で強力なカード達に加えて一攫千金のMasterPieceまで入った何かと熱いカラデシュがいよいよ発売間近、ということでコンスピラシー：王位争奪のカードを使ったEDHを紹介するぞ。とにかく『コンスピラシー：王位争奪（希望小売価格350円税別）』だ。
『コンスピラシー：王位争奪』の中で統率者戦に最も影響を与えるカードは伝説のクリーチャーを除けば間違いなく《召し上げ》だろう。打てばほぼ勝ちカードの代表格《時間の伸長》が更に強くなって帰ってきたのだ。そして早速《召し上げ》をうまく使えるデッキを考えてみたところ気づいてしまった。このカードは『Civilazation』の世界議会だ。
『Civilazation』というターン制ストラテジーゲームの中でプレイヤーは過去に存在した実在の文明の支配者となり、世界を導く偉大な指導者を目指す。偉大な指導者になる手段はいくつか存在する。制覇勝利と呼ばれる自分以外の全ての文明を滅ぼすことによる勝利（統率者戦で良く行われるやつだ）、他の文明よりも早く宇宙船を開発して真っ先に宇宙に飛び立つことによる科学勝利、そして全ての文明が集まって開かれる世界議会で票を集め世界の指導者に選ばれることによる外交勝利だ。
《召し上げ》をプレイしたプレイヤーが「時」を選ぶのはいうまでもないが、対戦相手はどちらを選ぶだろうか。恐らくよほど危ない物をコントロールしていない限り「金」を選ぶはずだ。2ターンを得るだけの時間の伸長ですら通ればほぼ勝ちなのだから「時」が選択されることは滅多にないだろう。逆にいえば皆が「時」を選択すれば勝利、つまり世界議会によって世界の指導者に選ばれたことになるのだ。では『Civilazation』の世界議会で外交勝利するための諸々を統率者戦に落とし込んでいこう。まずはデッキリストからだ。
統率者 《乱動を刻む者、ノヤン・ダール/Noyan Dar, Roil Shaper》
x10
x5
◆世界議会必勝法その１ 和平交渉
まずは基本からだ。前回でも触れたように暴力は理不尽な交渉を可能にする。運良く《乱動を刻む者、ノヤン・ダール》が土地を育てることができたら大量のカウンターが乗った土地に手をかけながら「時」への投票を求めてやろう。和平交渉で都市や技術が奪われる『Civilazation』に比べれば大分ゆるい条件なので対戦相手も快く受け入れてくれるはずだ。
◆世界議会必勝法その２ スパイ
『Civilazation』では世界議会に参加する都市国家にスパイを送り込み、議会での投票先を操作することができる。統率者戦では《選択の幻影》がまさにそれだ。皆の投票を操作して無理矢理「時時時時」にしてしまおう。基本的には「時」に投票するが対戦相手がターンを得た後に支障がでるようなパーマネント、あるいはターンを得た後のゲームエンドを早めてくれる《生体融合外骨格》や《業火のタイタン》のようなパーマネントをコントロールしているときは「金」を選ぼう。
◆世界議会必勝法その３ 紫禁城
投票先を操作するだけでは得られるターンは最大でもたったの4ターン、4ターンあれば十分勝てるだろ！という意見もわかるがここはより高みを目指していきたい。そこで紫禁城だ。『Civilazation』では様々な能力をもつ世界遺産を建造することができ、紫禁城は自分が投じることのできる票を追加で2票増やす能力をもつ。そして統率者戦の紫禁城がこいつらだ。
もちろん世界遺産のような貴重さは全くないのでコピーやクローンでどんどん大量生産していこう。《複製の儀式》をキッカーで唱えれば紫禁城が６城、《鏡編み》を唱えた日には世界中が紫禁城まみれだ。しかもブレイゴの名代の方の追加投票は強制のため、相手の場に建設された紫禁城が無駄に「金」の票数を増やしてしまう。
あなた「時時時時時時」
A「金金」
B「金金金金（激怒）」
C「金金金」
なんて世界議会も開かれるかもしれない。さらに選択の幻影を打つことができれば「時」が大量得票だ。
◆世界の指導者になったその先に
『Civilazation』では世界議会で指導者に選ばれればそのまま勝利が確定するが、統率者戦ではそうはいかない。大量に得たターンの間になんらかの手段で勝たなくてはならないのだ。となると《召し上げ》の青と《ブレイゴの名代》の白で青白を含む迅速に殴り勝てる統率者が望ましい。そこで何か無限コンボができそうでできないと評判の《乱動を刻む者、ノヤン・ダール》に声がかかった。追加ターンを得た後に軽量ドロー呪文を連打するだけで打点を稼ぐことができ、追加ターンを得る前には鏡編みのための頭数を確保できるまさに世界議会向けのクリーチャーだったのだ。おまけに《召し上げ》で特に何もコントロールしていないプレイヤーから仕方なく奪った土地もカウンターをのせて有効活用できるぞ。すごい。
というわけで世界議会こと《召し上げ》を使った統率者の紹介でした。やると統率者戦の理解がめちゃんこ深くなると一部で話題の『Civilazation』シリーズの最新作、『Civilazation6』がもうじき発売されるのでカラデシュのついでに予約しましょう。それでは良い不正選挙ライフを。