
《魔力の墓所/Mana Crypt》で遊ぼう2
やぁ、ぶるじょわだ。画面の前のみんなは無事《魔力の墓所》をばらまけただろうか。また、《世界混ぜ》を打つ段階に至ったのにちゃんと4兆個の《魔力の墓所》がそれぞれ誰の元にいくのかちゃんと処理してくれ、なんて言い出す無粋な輩はいなかっただろうか。そんな時は仕方ないのでエクセルなどのツールを使って処理しよう。じゃあお前も一兆回コイン投げるんだな?などと聞き返すのもありだ。何事も紳士的に解決。
さて、今回も前回とは違ったアプローチで《魔力の墓所》に潜む危険性を解明していこう。前回は《魔力の墓所》のデメリットが無視される原因として、40もの初期ライフに対して3点のダメージがあまりに少なすぎることを取り上げ、《魔力の墓所》自体を増やすことで解決?を試みた。だが、これは本当に《魔力の墓所》のデメリットを無視できないものにしたといえるのだろうか。プレイヤーを死に至らしめたのはあくまで他人の《魔力の墓所》であり、本人の《魔力の墓所》は時々3点ダメージを与えるだけの無害な置物であることに変わりないのではなかろうか?
そうだ、あくまでそれぞれの自前の《魔力の墓所》のデメリットが目立たなければならない。しかし前回でも触れたように《魔力の墓所》の1ターンあたりのダメージはたったの1.5点。仮に全てのコイントスに失敗したとしても《魔力の墓所》のダメージだけでは敗北までに14ターンもかかってしまうのだ。これは《魔力の墓所》をコントロールするプレイヤーの展開速度が上がっていることを考えるとまったく現実的でない。それこそ《魔力の墓所》をコントロールしているプレイヤーが突然何もプレイできなくなりでもしない限り…
何もプレイできなくなる!?
《育殻組のヴォレル》の能力で《からみつく鉄線》のカウンターを増やし続ける。

→アップキープに全てのパーマネントがタップされるようになり、全てのプレイヤーはインスタントタイミングの行動と、メインフェイズに新たに置いた土地のマナを用いてのソーサリータイミングの行動しかできない。

→インスタントタイミングの行動も不可能に。

→新たに置いた土地のマナを用いての行動も不可能に。
厳密に言えば《猿人の指導霊》や《殺し》など抜け道は存在するが、基本的にはここまで揃ってしまえば誰も何もできなくなるはずだ。それでも何とかして呪文をプレイしてくる相手には大量につまれた軽量カウンターをあててやろう。EDHで《目くらまし》かよ!!と喜びの声が聞けるはずだ。とはいえ一度に全てを揃えるのは困難なのでとりあえずは《からみつく鉄線》をプレイすることを目標にプレイするとよいだろう。
そして誰も何もプレイできないゲームになったことで何が起きるのか…そう、《魔力の墓所》のコイントスでプレイヤーが倒れ始めるのだ。皆がターンエンドを繰り返す中《魔力の墓所》のコントローラーだけがコイントスの結果に一喜一憂する。これなら無視されてきたデメリットも十分な存在感を持ったといえるはずだ。加えて《ファイレクシアの闘技場》や《魔力の櫃》のようなカードも《からみつく鉄線》消散カウンター1000個越えの世界では死因になることを覚えておこう。
◆余談
誰も《魔力の墓所》コントロールしてなかったんでゲーム遅延させるだけ遅延させた末デッキ切れで負けました~>< なんて情けないプレイヤーにならないようにいくつか追加の勝ち手段を入れておいた。もちろん対戦相手が《魔力の墓所》をコントロールしているなら使わずにコイントスを見守るのも自由だ。
【次回予告】
統率者戦には他フォーマットと違いプレイヤーが複数存在するため、交渉が存在する。じゃあ交渉の力だけでゲームに勝つことも可能なのでは!?(飛躍)次回、「ぶるじょわ式交渉術」ほどほどにご期待ください。